初恋も二度目なら
私ったら!
部長に思いっきり抱きついて「いる」って、現在進行形だしーっ!
しかも離れようとしたら、部長が片手を腰に回して・・・!!

うう、動けない・・・!!!

「小夜っ。動くなって言ってんだろ」
「でで、でもっ!そんなっ!なんでここで、大胆な羞恥プレイとか・・・」
「・・・小夜。メガネかけてやるから動くな」
「・・・ぁ。れ?」
「どアホ」
「うっ」

やっぱり言われた。
でも・・・うん。

今にも爆笑したいのをこらえていらっしゃる部長のおっしゃるとおり、私もそう思います・・・。

「それにしてもー。ホント、ユウリくんが言ったとおりね!サヤコちゃんって、目ヂカラあるわー」
「おまえはそんなことをこいつらにしゃべったのか」
「えっ!?いやその、婚活中の身としてはですね、色々と事情が・・・」
「はいはい、それまでー。自己紹介も終わったことだし、まずはシナモンロール食べようぜ!」
「そうよねっ!一番おいしい焼きたてを逃す手はないわ」

というわけで、いつの間にか部長からメガネをかけてもらった私は、ホッとしながらダイニングルームへ移動した。

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