初恋も二度目なら
「で?おまえら、つき合ってどれくらい経つんだ」
「もうすぐ3年」
「ええっ!?そんなに長い間、部長に隠し通すことができたんですか」
「うーん。最初は俺、男とつき合ってるってことが正直受け入れられなくてさ。あ、俺ノンケだから」
「なのに野郎とつき合ってる、と」
「こいつが最初で最後なんだよっ!」と悠希さんはわめくと、隣に座っているユキオくんを、ガバッと抱きしめた。
「ちょーっと、ユウくんっ!シナモンロール食べれないじゃないのっ!」
「あ。ごめん」
謝った悠希さんは、ユキオくんを離したものの、見つめ合う二人は、やっぱりラブラブだ。
「あの。それでも3年近く隠すというのはやはり・・・よくできましたよね」
「まあなー。それと、悠里(こいつ)は俺にとっては唯一の家族だから、余計知られたくないってのもあって、なかなか踏ん切りつかなくてさ。で、ユキオとのことを、俺自身が受け入れることができて、こいつに知られてもいいやって思った頃に、こいつがアメリカから帰国することになったから、実際顔合わせるまで、ユキオのことは、“カノジョ”と思わせとこーと思ったわけだ」
「えっ?あ・・・そうだったんですか」
それより私は、悠希さんが部長のことを、「俺にとっては唯一の家族」と言ってたことの方が、気になるんだけど・・・悠希さんは話を続けた。
「もうすぐ3年」
「ええっ!?そんなに長い間、部長に隠し通すことができたんですか」
「うーん。最初は俺、男とつき合ってるってことが正直受け入れられなくてさ。あ、俺ノンケだから」
「なのに野郎とつき合ってる、と」
「こいつが最初で最後なんだよっ!」と悠希さんはわめくと、隣に座っているユキオくんを、ガバッと抱きしめた。
「ちょーっと、ユウくんっ!シナモンロール食べれないじゃないのっ!」
「あ。ごめん」
謝った悠希さんは、ユキオくんを離したものの、見つめ合う二人は、やっぱりラブラブだ。
「あの。それでも3年近く隠すというのはやはり・・・よくできましたよね」
「まあなー。それと、悠里(こいつ)は俺にとっては唯一の家族だから、余計知られたくないってのもあって、なかなか踏ん切りつかなくてさ。で、ユキオとのことを、俺自身が受け入れることができて、こいつに知られてもいいやって思った頃に、こいつがアメリカから帰国することになったから、実際顔合わせるまで、ユキオのことは、“カノジョ”と思わせとこーと思ったわけだ」
「えっ?あ・・・そうだったんですか」
それより私は、悠希さんが部長のことを、「俺にとっては唯一の家族」と言ってたことの方が、気になるんだけど・・・悠希さんは話を続けた。