初恋も二度目なら
「それもあって、30で高校教師を辞めてからー、自宅でお料理教室を始めて・・・もう5年になるのね」
「えっ!?ユキオくんって、学校の先生だったの?」
「ええ。かなり名の知れた私立の男子校で、数学教えてたわ。その“教える”って経験は、今お料理教室の先生をしていることに活かされてると思う」
「なるほど、うん」
「あの頃は、学校側にも両親にも、心がかなりオンナ寄りだってことや、オトコとしか恋愛しないってことを、もちろんひた隠しにしてたわよ。知っていたのは、ワタシの同士と、おばあちゃんだけ。そして先生を辞めて両親に話したら・・・勘当されちゃった」
「あ・・・」
「でもね!最近になって、ようやく両親もありのままのワタシを受け入れてくれるようになってくれたの」
「最近って・・。それ、先週の話だろーが」
「え!じゃあ、ご両親とは5年くらい・・・」
「拒絶されてたわ。確かに辛かったけど、おばあちゃんはずっと、ワタシを受け入れてくれてたし。何より、お父さんとお母さんが心変わりをしてくれたのは、おばあちゃんとユウくんのおかげ」
「悠希(おまえ)のことだ。カッとなって本音ぶちまけたんだろ」
「たとえ相手がユキオの両親だろーが、俺には関係ねえ。俺の恋人が目の前で侮辱的な態度を取られてるのに、黙って見過ごすようなマネは、俺は絶対しないんだよ。悠里(おまえ)だって俺と同じような状況に陥ったら、同じことするだろ?」
「一言物申す、か?当然だろ」と部長は言うと、ニカッと笑った。
「えっ!?ユキオくんって、学校の先生だったの?」
「ええ。かなり名の知れた私立の男子校で、数学教えてたわ。その“教える”って経験は、今お料理教室の先生をしていることに活かされてると思う」
「なるほど、うん」
「あの頃は、学校側にも両親にも、心がかなりオンナ寄りだってことや、オトコとしか恋愛しないってことを、もちろんひた隠しにしてたわよ。知っていたのは、ワタシの同士と、おばあちゃんだけ。そして先生を辞めて両親に話したら・・・勘当されちゃった」
「あ・・・」
「でもね!最近になって、ようやく両親もありのままのワタシを受け入れてくれるようになってくれたの」
「最近って・・。それ、先週の話だろーが」
「え!じゃあ、ご両親とは5年くらい・・・」
「拒絶されてたわ。確かに辛かったけど、おばあちゃんはずっと、ワタシを受け入れてくれてたし。何より、お父さんとお母さんが心変わりをしてくれたのは、おばあちゃんとユウくんのおかげ」
「悠希(おまえ)のことだ。カッとなって本音ぶちまけたんだろ」
「たとえ相手がユキオの両親だろーが、俺には関係ねえ。俺の恋人が目の前で侮辱的な態度を取られてるのに、黙って見過ごすようなマネは、俺は絶対しないんだよ。悠里(おまえ)だって俺と同じような状況に陥ったら、同じことするだろ?」
「一言物申す、か?当然だろ」と部長は言うと、ニカッと笑った。