初恋も二度目なら
あぁ、この人たちってすごくカッコよくて、懐が広いというか、器が大きいと言うのか。
とにかく、悠希さんと部長から、すごく・・・男らしい雰囲気を感じる。

「あの!私っ・・・。男とか女とか関係なく、ユキオくんのこと、人として好き・・・ですって、そこに恋愛感情はないから!」と最後のセリフは、悠希さんの目を見てちゃんと言った。

じゃないと、嫉妬に狂った恋人に、何を言われるか・・・。

悠希さんにはちゃんと意図が通じたのか、悠希さんは「そう来たか」と言うと、ニカッと笑ってくれた。

「ありがとう。サヤコちゃんにそう言ってもらえて、ワタシ・・・どれだけ嬉しいか」
「とにかく、私、ユキオくんに出会えてよかった・・・。たとえ部長が何を言おうと、ユキオくんの婚活お料理教室に通えてよかったって思ってます」


あぁ!やっぱり私、酔ってるのかな・・・。
自分でも分かるくらい、すごく・・・大胆な本音を言ってしまったと思うし。
しかも、言った後で、ものすごーく照れてるし!

私はそんな気持ちが顔に出てませんようにと願いつつ、2杯目の“ロゼ”ワインをゴクゴク飲んだ。

< 210 / 256 >

この作品をシェア

pagetop