初恋も二度目なら
「毎週してたら5分くらいで終わるよね」
「そうね。そこからおうちの中や玄関まわりをキレイにしておこうという気力も、自然に湧くわ。イヤな気持ちが連鎖するように、イイ気持ちも連鎖するものなのよ。だから日ごろから自分の気持ちをイイ状態に保っておきましょうね」
「はーい!」
「何より大事なことは、カレシがいるから、結婚するから、実際結婚したから、幸せになるんじゃないの。寂しくなくなるなんてもってのほか!カレシがいなくても、結婚しなくても、あなたがあなたでいる限り、幸せだということを忘れないでね」
「うぅ、ユキオくん・・・」
「大丈夫。世界中のみんなから嫌われても、自分だけは自分のことが大好きだって胸を張って言える生き方をしていれば、いつの間にか相応しい人が、隣に寄り添ってるわ。人ってね、楽しく幸せに生きてる人のそばにいたいと思うから」
「えーん。ユキオくーん!」
「大好き!」

アケミさん、ミキちゃん、ジュンコちゃん、そして私の4人は、泣きながらユキオくんに抱きついた。
「ありがとう、みんな。ワタシも、みんなのことが大好きよ。みんなと一緒に過ごせて、とても楽しかったわ。本当にありがとね」


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