初恋も二度目なら
スマホを取りに行ったついでに、給湯室へ寄ってコーヒーをセットしてから、営業エリアに戻ると・・・なんと、部長が掃除をしてくれていた!
「部長!掃除は私がします!」
「体動かしてイライラ発散させたいから俺がする」
「それは・・・すみません」
かといって、部長一人で掃除をさせるのはあんまりだ。
それに、私も朝一で体を動かす(イコール掃除)習慣があるから、しないと怠け者になったような気がするし。
だから今朝は、部長と二人で手分けして掃除をした。
おかげで、いつもより早く終わったので、私たちは給湯室で、淹れたてのコーヒーを飲むことにした。
部長が私の番号とアドレスを交換している最中に、「なんでおまえは急に消えたんだ」と、直球質問を投げかけてきた。
「それは・・・あの、あさみさんという方と部長が・・知り合いだったようなので、邪魔しちゃ悪いなと思って・・・」
「元カノ」とダイレクトに言うのは、さすがに不躾だろうと思った私は、「知り合い」という無難な言い回しをしておいた。
だけど「“知り合い”ねぇ」と言った部長の顔は、どことなーくニヤニヤしてるような気が・・・しないでもないんですが・・・。
「あさみさん・・・池田あさみさんは、死んだ兄貴のカノジョだった人だ」
「・・・・・・え?」
「元カノ」だろうという私の読みは、確かに当たっていた。
だけど、長峰部長の・・・亡くなったお兄さん、って・・・。
私・・・長峰さん(このひと)にお兄さんがいたこと、今知った。
「部長!掃除は私がします!」
「体動かしてイライラ発散させたいから俺がする」
「それは・・・すみません」
かといって、部長一人で掃除をさせるのはあんまりだ。
それに、私も朝一で体を動かす(イコール掃除)習慣があるから、しないと怠け者になったような気がするし。
だから今朝は、部長と二人で手分けして掃除をした。
おかげで、いつもより早く終わったので、私たちは給湯室で、淹れたてのコーヒーを飲むことにした。
部長が私の番号とアドレスを交換している最中に、「なんでおまえは急に消えたんだ」と、直球質問を投げかけてきた。
「それは・・・あの、あさみさんという方と部長が・・知り合いだったようなので、邪魔しちゃ悪いなと思って・・・」
「元カノ」とダイレクトに言うのは、さすがに不躾だろうと思った私は、「知り合い」という無難な言い回しをしておいた。
だけど「“知り合い”ねぇ」と言った部長の顔は、どことなーくニヤニヤしてるような気が・・・しないでもないんですが・・・。
「あさみさん・・・池田あさみさんは、死んだ兄貴のカノジョだった人だ」
「・・・・・・え?」
「元カノ」だろうという私の読みは、確かに当たっていた。
だけど、長峰部長の・・・亡くなったお兄さん、って・・・。
私・・・長峰さん(このひと)にお兄さんがいたこと、今知った。