初恋も二度目なら

「ねえ卜部さん、このパンツ何号？」
「９号だったかな」
「マジ！？ほっそーい！でも胸はおっきいしー。いいなぁ。卜部さんってモデルしてたんですかー？」
「してないしてない！大体私はおデブだったから・・・」
「ふーん。それでか」
「はい？」
「なんかねー、卜部さんって、制服着てるときと私服着てるときって、どことなーく雰囲気違うと思ったのよ。制服のサイズ、合ってないでしょ」と卜部さんは言うと、私をビシッと指さした。

「えっ？あぁ、うん・・・」
「もう！そんなんじゃダメですっ！」
「はっ！？」
「せっかく女子に生まれてきたんですよ？もっと自分を可愛く見せる努力したり、オシャレすることを楽しまなきゃ！」
「え、ええ・・・」
「いいですか？明日、必ず新しいサイズの制服を頼むこと！」
「は、い・・・」
「できれば仕事中もコンタクトつけたほうがいいんじゃない？」
「そうよねー。出会いってー、いつ、どこであるか、分かんないしー」
「いや。私の職種だとそんな・・・」

・・・みんな、聞いてない・・・。

と思いつつ、私は芥川さんを始め、初対面のアキちゃんやケイちゃんの、女子（ガールズ）パワーに押されてしまいました・・・。