初恋も二度目なら

「言い換えれば、いつもワタシが言ってる、“バカにもなれる賢い女を目指してほしい”ってことね」
「おおぉ・・・」

ユキオくん・・・やっぱり私、あなたのことを、「先生」と呼びたいです・・・！

「そのために、毎日自分をもてなすのよ。カレシや友だちをもてなすように」
「きたーっ！ユキオ語録！」
「ふ、深いっ！」
「今の絶対メモ！」

感激の面持ちで言っている、アケミさんとミキちゃん、ジュンコちゃん同様、私も心の奥まで深く感銘を受けながら、「彼氏や友だちをもてなすように、毎日自分をもてなすのよ！」とノートにデカデカと書いた。

「そして、ひとつでいいから、夢中になれるものを見つけなさい。サヤコちゃんにとって、それはお料理かもしれない。ミキちゃんにとってはお菓子作り、ジュンコちゃんにとってはヨガ、アケミちゃんにとっては読書かもしれない。とにかく何でもいいの。自分の情熱を注げることがひとつでもあれば、毎日の暮らしが豊かになるし、生きるのがラクになる。そんな生き方をしている人は、内面から輝いてくる。そういう人ってすごくステキだし、キレイだとワタシは思うわ」
「ほんと・・・」

部長はあれこれ言ってたけど、私、ユキオくんのお教室に来て、良かったと思います！