初恋も二度目なら
「サヤコちゃん」
「はいっ」
「今日作ったお料理のレシピは、明日メールで送るから、それはメモ書きしなくていいわよ」
「分かりました！」
「さ。そろそろデザートタイムにしましょうか」
「さんせーい！」

私たちが見事に完食したお皿類を、ひとまずキッチンへ持って行ってる間に（食器洗い機があるので洗わなくていいと、ユキオくんから言われた）、ユキオくんは、デザートのグレープフルーツゼリーの用意をしてくれた。

「ちゃんと固まってるわよー。ミキちゃん、サヤコちゃん、グッジョブ！」
「あぁよかった」
「おいしい！」
「ホント、おいしわねぇ。これ、１００％果汁のジュースを使ってもできるけど、やっぱり果物を絞って作った方が、数倍美味しいと思うわ」
「それにグレープフルーツの皮を器にできるから、よりゴージャス感が増して、おもてなしするのにイイ感じ」
「そうね。グレープフルーツは今が旬だし。うちの近所のスーパーでは、今週の特売にもなってたわよ」
「あ！うちも！」

という感じで、お料理教室は最初から最後まで盛り上がって、初日からすごく楽しかった。
ユキオくんだけじゃなく、生徒のミキちゃん、アケミさん、ジュンコちゃんともすぐ仲良くなった私は、彼女たちと番号・アドレスの交換をした。

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