初恋も二度目なら
翌日の土曜日。
私はスーパーへ食材を買いに行ったり、掃除や洗濯といった家事を、午前中に済ませた。
これは川端くんに昨夜言ったからじゃなくて、元々土曜日の午前中は、そうやって過ごすことが多いから。それだけだ。
実家に帰ったときにもらったおそうめんをお昼に食べて、軽くメイクをした私は、玄関近くに置いている姿見で全身をチェックした。
そして私は「よしっ」と言って大きく頷くと、靴を履いて部屋を後にした。
3時少し前に待ち合わせのソラシネマへ行くと、川端くんはすでに来ていた。
私に気づいた川端くんは、ニコッと笑って右手を上げた。
でも・・・川端くん、ニコッとする前に、一瞬がっかりしたような、失望したような表情をしたような気がするけど・・・気のせいだよね。
気を取り直した私は、川端くんに合わせて、少しだけ右手をあげた。
「ごめんねー。待った?」
「いや。俺も今来たばっかだから」
「あ、そう?ならよかった。じゃあチケット買いに行こう」
「あーそれなんだけど。これ使おう」と川端くんは言いながら、ポケットからペアチケットを取り出した。
「あらっ。じゃあ半額、川端くんに払うね」と私は言うと、いそいそとバッグからお財布を取り出して、川端くんにお金を差し出した。
川端くんは、何か言いたそうな顔をしていたような気がしたけど、「ありがと」と言って、お金を受け取った。
私はスーパーへ食材を買いに行ったり、掃除や洗濯といった家事を、午前中に済ませた。
これは川端くんに昨夜言ったからじゃなくて、元々土曜日の午前中は、そうやって過ごすことが多いから。それだけだ。
実家に帰ったときにもらったおそうめんをお昼に食べて、軽くメイクをした私は、玄関近くに置いている姿見で全身をチェックした。
そして私は「よしっ」と言って大きく頷くと、靴を履いて部屋を後にした。
3時少し前に待ち合わせのソラシネマへ行くと、川端くんはすでに来ていた。
私に気づいた川端くんは、ニコッと笑って右手を上げた。
でも・・・川端くん、ニコッとする前に、一瞬がっかりしたような、失望したような表情をしたような気がするけど・・・気のせいだよね。
気を取り直した私は、川端くんに合わせて、少しだけ右手をあげた。
「ごめんねー。待った?」
「いや。俺も今来たばっかだから」
「あ、そう?ならよかった。じゃあチケット買いに行こう」
「あーそれなんだけど。これ使おう」と川端くんは言いながら、ポケットからペアチケットを取り出した。
「あらっ。じゃあ半額、川端くんに払うね」と私は言うと、いそいそとバッグからお財布を取り出して、川端くんにお金を差し出した。
川端くんは、何か言いたそうな顔をしていたような気がしたけど、「ありがと」と言って、お金を受け取った。