黒い羽と嘘と執着

「あのさあ、お姉さんホント馬鹿だね、ちょっと一緒に居た位で仲良し面?ハッ、ウケるんだけど」



「な………」



「いっておくけどさ、少なくとも俺はお姉さんを仲間だなんて思ってないよ? だから俺らに深入りするのはやめなよ」



ノエルは真っ直ぐ私を目を見て話をする



私はノエルの凄く冷たい目を見てしまい何も言い返せない



「人にはさ、踏み込んで欲しくない、知られたくない黒い部分があるわけ、ジロくんはお姉さんに踏み込まれることを望んでない」



そういうとノエルはついていた手を離してドアの方へと歩いていく




そして去り際に「半端な気持ちで人の深い部分に触れない方がいいよ」と釘を刺すように言った





< 69 / 105 >

この作品をシェア

pagetop