黒い羽と嘘と執着

「…椿、勘違いすんなよ、別に皆お前のこと嫌ってるとかじゃねぇから」



「うん……」



ずっとうつむいている私に燿は不器用に頭を撫でてさっていった



……燿もノエルもほうっておげばいいみたいに言ってたけどやっぱりモヤモヤして納得できなかった




だから次の日、私は次朗君に直接聞くことにした



別棟で一人になるところを見計らって近づく



どうせ教えてもらえないなら、他の人から遠回しに牽制されるより本人に言われた方がましだ





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