黒い羽と嘘と執着


「次朗く!!」



「!!」



私は駆け寄ろうとした時、躓いて次朗君に倒れ込んでしまう



「次朗君だいじょ?!!?」



……そして私は見てしまった



「って、椿ちゃん大丈夫か?気を付けろよ?」



「あ、うん…」



きっと見てはいけないものを…



倒れ込んで乱れた次朗君のシャツの隙間から沢山の痣



私はそこから目をそらせずにいた



次朗君は私の視線に気付くと困ったような表情をする



「椿ちゃん…」





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