黒い羽と嘘と執着

「……うん聞いた、次朗君、次朗君はこのままでいいの？」



「このままって、姐さんの暴力のことか？」



「うん」



次朗君の深い部分に踏み込む



私は威圧感の含むその言葉に振り絞るように返事をした



「椿ちゃん、それ聞いてどうすんだ
そんなの間違ってるとかって正論ぶつける気かよ」



「マジうぜぇ」と私は次朗君に初めて悪態をつかれた



まあ、それぐらいはされるかもと思ってたから私は引かずに問いかける