恋のお相手は小さな男の子
「めちゃくちゃ喜んでるくせに~」
「…………」
調子にのってからかってみても、佑真君の眉間の皺は消えない。
というか、深くなったかも。
もしかして怒らせた?
返事が返ってこない事に恐る恐る「ごめん。怒った?」と聞く私はかなりの小心者かも。
だって相手は小学生なのに。
「いや、怒ってねぇよ」
それでもその言葉にホッとする。
が、佑真君の言葉はまだ続く。
「ていうか象が好きっていうか、さっきも言ったと思うけど、葉月から貰える物は何でも嬉しいんだよ。……しかも、手作りだし」
何でも嬉しいっていうのはつまり……。
「まさか!私がケチそうだと!?」
私、年下にでもお礼くらいちゃんとするタイプですけど!
そういう所はしっかりしてるって夕香にだって言われた事もありますけど!
佑真君の目には、こいつケチそうだなぁって見えてたって事!?
それって、……めちゃくちゃショック。