恋のお相手は小さな男の子



「反対でもされてんの?」



反対とかの方が良かった。そう思ってしまう位だ。


だって反対されるって事は、自分で自分のやりたい事を分かってるって事だから。



「反対とか以前の問題なんだよ。私ね、……何がしたいのか、……これからどうしたいのかが分からないの」


「あー、なるほど」



佑真君の相槌は、私が失恋した日に話を聞いてくれていた時と同じで少し怠そうな相槌。


でも、しっかり聞いていてくれるんだ。



「私、……どうしたいんだろ?佑真君、分かる?」


「そりゃ、分かんねぇだろ。分かんのは葉月だけ」


「……だよね」



佑真君に答えを求めても、分かる筈がないのに、聞きたくなってしまった。


佑真君が話を聞いていてくれると思ったら思わず甘えてしまう。


佑真君は、……小学生なのに。


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