恋のお相手は小さな男の子
りす……か。
三浦先輩と相良先輩は感覚が少し似ているのかも。
あっ、だから友達なのか!
「そう言って貰えて嬉しいです」
そう言った時、三浦先輩の優しい笑顔が頭を過ったのは絶対に秘密だ。
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放課後になると直ぐに家路へとつく。
今日は寄り道をせずに家に帰っているからか、まだ明るい。
結局昼休みは、相良先輩が私の魅力について語り続けるという、一種の辱しめを受けるという結果に終わった。
相良先輩の周りの目を一切気にしない性格は、本当に凄過ぎると思う。
あそこまで凄いと、いっそ尊敬ものだ。
公園が見えてくる場所までくると、ふと佑真君のあの憎たらしい顔が頭を過る。
佑真君、今日はいるかな?
そう思って公園へと目を向けた。
公園では5、6人の小学生低学年位の男の子と女の子が遊んでいる。
設置されているベンチにはズラッとランドセルが並んぶ。
ランドセルは色とりどりで、赤やピンク、黒に青と色々だ。
でも黒のランドセルはあるけれど、佑真君は居ない。