恋のお相手は小さな男の子

「そ、そうだけど」



何故バレてる！？


私、顔に出てたのかな？


嫌な顔とかしてた？……って事も無いとは言えないけど、それに佑真君が気付いたと！


佑真君の洞察力、すごっ！！



佑真君の凄さに一人目を丸くしている私を尻目に、佑真君が少し言いにくそうに言葉の続きを口にする。



「振られた相手と一緒に居るなんてやだろ？」



佑真君が言う通り、嫌。…だった筈なんだけど、相談相手になって良かったとも思ったし。


三浦先輩と一緒に居るのは嫌。


って程でも無かったかも。



「あー、……いや、別に」


「はあっ！何で！？」


「いやー、嫌かと思ってたんだけど、振られた理由が凄くハッキリ分かったから、まあいっか。みたいな！」



へらっと笑って答えると、チッと聞こえてくる舌打ち。


そしてその後に、


「心配して損した」


ボソッとそう呟く佑真君。