恋のお相手は小さな男の子
嬉しくてニコニコしている私にそっぽを向いたままの佑真君の声が降ってくる。
「葉月は、ショタコンか」
「うんうん。ショタコン!って違ーう!」
突然のビックリ発言に思わず乗り突っ込みをしてしまった。
っていうか、佑真君。
私が佑真君が彼氏って言っても嬉しいって言葉をそういう風に取ったか……。
絶対違うから!!
「私はそりゃ今のは嬉しかったけど、断じて年下好きじゃないしね!どっちかっていうと、優しくて頼れる年上派だから!」
必死で否定しているのに、フッと鼻で笑ってから「ふーん。俺か」とニヤッと笑う。
さっきまで照れて顔を逸らしていたくせに、この変わりよう。
やっぱりムカつくガキです!彼は!
「佑真君は、全然タイプじゃないし!」
そう叫んでぷうっと頬を膨らませる。
が、今度は私の手を掴むとスタスタと歩き出した。