好きって、伝えます。
好きって、伝えます
雪が降る2月。
辺りは真っ白に染まっていて、ザクザクと歩くと軋む様な音を立てる。
はぁーっと息を吐くと、その息までも真っ白。
手袋しているのに、手は全然暖かくない。
そんな中、私は幼馴染みの彼と下校中で、彼が少し先を歩いて私がその少し後ろを歩く。
「寒いね」
「そうだな」
彼の無愛想な返事もいつもと同じ。