裸足のプリンセス


美雪を担当している医師の九条さん。


九条「少しいいかね?」



その言葉にみんな息を呑む。



九条「もう、期待しない方がいい。」



…それは

美雪が起きること、についてだよね?




遼「わかってます。

でも…信じていたいんだ。」



うん。その通りだよ。



九条「そうか…

君たちならそう言うと思ったよ。」



と微笑む。



九条「彼女は今、すごく危険な状態だ。

起きる可能性は極めて少ない。」



冷静に聞けるよう心がけて

話を聞く私達。



九条「0.01%。

もって今週だろう。」



理人「なんだ。

大丈夫じゃないか。」


『うん!

美雪だもん!』



瑠衣「あいつはそんなヤワじゃねぇ」


蓮翔「俺らが惚れた女だ」


藍「どんなに少ない可能性でも…ね」


『「「「0じゃないなら大丈夫!」」」』



私達はお互いの顔を見て

笑いあった。



悠里「唯斗、そんな顔しないで?」


遼「九条さんも」



いつまでも暗い顔をし続ける唯斗に

目を見開く九条さん。



九条「ははっ!

ほんとに君たちは……」


と涙ぐむ。



唯斗「で、でも…!!

0に近いんだよ?!?!

僕のせいで…みゆちゃんが…」



遼「あのなぁ…ゆい「勝手に殺さないでくれる?」」



声のする方へ目をやる。



『お、おはよぉぉおぉみゆ゙ぎぃいぃ』


声にならないような声で言う。

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