裸足のプリンセス
ポカーんとしている私に
藍様と遼…様?が説明してくれる。
藍「遼は僕の実の弟で、
遼のお嫁さんに来てくれた
美夏ちゃんは僕の義理の妹になるね。」
『そこまでは理解できました…』
遼「俺、家とか堅苦しいこと嫌で
全部兄さんに押し付けて、中学から一般人として過ごしてきたんだよ。
ok?」
『そ…うなんだ
私…何も…知らなかった…なぁ…』
隠しきれない動揺。
突然痛み出す頭。
ぐちゃぐちゃしてて
激しい頭痛に襲われる中、
必死に隠しながら話を聞く。
遼「…一人暮らししてた理由もそれだよ」
俯きながら話を聞く私は
美夏と遼が悲しい顔をしていたことに
気づかなかった。
理人「美雪さん…」
と、私の腕を引いて
何処かへ連れ出してくれる。
テラスから聞こえる
「おい!!」
「美雪(ちゃん)?!」
なんて声は気にせず、
少し足早に何処かへ向かう。
私も抵抗しない。
理人様の優しさだと気づいてるから
無言で着いていく。