裸足のプリンセス
『私…理人って
無口な人だと思ってた…』
理人「まぁ、基本僕は喋らないからね
心を許した人と1対1になると
普通に喋る感じかな」
向かい側の席に座りながら言う。
私は、
心を許した、
の部分に驚き
目を見開く。
理人「美雪は信じてもいいって
自然と心を開けたんだ。」
『そう…ですか…』
何故だか頬が熱くなる。
それにしても…
『綺麗…』
と、手を伸ばしてしまう。
理人「あぁ、これ?」
と、自然と受け入れてくれる。
『もっとよく見せてください…』
まるで、磁石で引き付けられる様。
彼の綺麗で、傷んでいない、
サラサラな金髪。
澄んでいて、
何もかもを見透かされている様な
ブルーの瞳。
『理人は日本人?』
理人「いや、ハーフなんだ
お母様がロシア人でね。」