裸足のプリンセス
え、やば…嬉しすぎるんだけど…
思わず一人でにやにやしてしまう。
でもさ、私がデザインする服って
一般の方が着るものでしょ?
王子に釣り合うような女性が
着るようなものじゃないよ。
そう考えてみると
少し複雑な気持ちになった。
せっかく選んでもらったんだけどね…
♪♪♪~
あ、電話
《もっしもーし!!私私!》
『詐欺ですか。切りますよ。』
《ぎゃー!!やめてえええ!
そんな冷静な声で言わないで?!
美夏だよ!》
「うるさい…知ってる…」
《ふふっごめんごめんっ》
反省してないオーラが伝わってくる…
電話の相手は
幼馴染み 兼 親友の美夏ミカだった。
彼女とは幼稚園から高校まで一緒で
名前が私は冬っぽい、
美夏は夏っぽい。ってゆーのと
両方「み」から始まるってことから
仲良くなった。