裸足のプリンセス
その頃……
テラスに残された王子メンバーは
唖然としていた。
女性が苦手な理人が
美雪を部屋に入れたのだから。
王子たちが唖然としている中、
悔しそうに顔を歪める執事が一人、
悲しそうに顔を歪める友人が二人いた。
((くそっ…なんで動けなかったんだっ…))
((美雪っっ…))
唯斗「ねぇ、遼、美夏ちゃん」
一斉に彼に視線が集まる。
少しだけど静かな沈黙の間。
みんなが一斉に息を呑む。
唯斗「美雪ちゃんって……だよね?
何があったの?」
そう聞かれると予測していたからか
遼はため息をつき、
話し始めた。
遼「美雪は…
一部の記憶がないんだ」