裸足のプリンセス
目覚めた場所は
どこかの倉庫だった。
痛い。
頭も
心も。
懐かしいけど
嫌な匂い。
私、ここに来たことあるんだ。
そう思った。
ズキズキとどんどん痛みを増す頭。
脳裏に、どんどん映像がでてくる。
でも…何か足りない。
「起きたのか?」
『誰?!?!』
「お前は親の顔も忘れたのか?」
『お、と…さん…?』
父「ガッハッハッハッハッハッ」
パズルのピースのように
抜けていた記憶のピースが
埋まっていく。
『思い…出した…』
お母さんを殺した………。