裸足のプリンセス
『ゔぁぁあぁぁあああぁぁあぁ!!』
私は心の底から叫んだ。
全ての水分を涙に変えるように泣いた。
中にある全ての感情を
押し出す様に。
もう何もかもが嫌だった。
父「だから美雪、
私と一緒に逝こう。
美乃里が待ってるあの場所へ。」
私は暫く声も出せず
動けもしなかった。
父「そして二人で償おう。
それが私たちのやるべきことだ。」
償い…。
それを聞いた私は
立ち上がった。
許されたかったのかもしれない。
ううん。
かもじゃないね。
《許されたい》
ただ、そんな自分勝手な理由で
父親の元へ歩き出した。