涙色のバレンタイン。






大雅クンは、また嬉しそうに笑みを零した。



「あぁ、別にあんくらいどうってことねぇよ」


軽く手を振って、教室に入っていった。




あたしはその姿を見つめて、自分の教室に入った。





すると花が飛びついてきた。



「えっ!菊!大雅と付き合えたの?!」





周りの女子から聞いたみたいで、凄く興奮している。


他の人たちも耳を済ませていた。





「うん…」




嘘の恋人同士、とは言わなかった。


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