涙色のバレンタイン。
大雅、というのは。
お隣のクラスの人。
チャラくて、でもカッコいい。
だからモテモテらしい。
そんな彼を引き気味で見ていたけど、この前の優しさですぐに惹かれた。
「それってさ…、大雅じゃなくても他の男子に助けてもらったら、そいつ好きになってたんでしょ?」
「ううん…、それがさ。
大雅クン凄く悲しい瞳をしてたの…」
そう。
彼の瞳が忘れられないほど、悲しく見えたのだ。
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