涙色のバレンタイン。





花がケータイを見て、少しだけ嬉しそうに呟いた。



「花、また明日ね」



「おぅ。じゃあねん」




花が走って行った後、あたしと柚樹クンも一緒に帰った。





玄関を出ると、大雅クンの姿を見つけてしまう。



しかも先輩と一緒にいた。








「咲原?」


「ぼんやりしちゃってた」





大雅クンがこっちを見ているから、また泣きそうになっちゃった。



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