やりなおす~ボロボロの人生を1から~
第1章~今の俺~


----学校へ行くようになったのは,高校の時----

午前の6時...はっと驚いたように目が覚めた.

「夢…?」

亡き母さんが,死んじゃった大切な人が...夢の中に出てきた.
現実と夢は間違いなく別のこと.
もし,生きていたら...目を覚ましてくれたら.

「んな訳ないか」

そう言って,ベットから降りて制服に着替え朝飯を食べた.
今は,父さんと二人暮らし.あと犬が一匹いる

「今日から,高校生活が始まるな.母さんにも...
見せてあげたかったなぁ...」

「父さんは...今日,仕事で静岡に行くんだっけ
?」

おう,またしばらく家を留守にする.と...ご飯をもりもりと食べながら言った.

「そっか,また仕事の依頼がたくさん来てるんだよね.俺も...とりあえず今日は頑張って行
ってくるよ」

「お前なら出来るよ,自信を持て霧也」

父さんの言葉に少し動揺した.
ごちそうさま.と台所に向かったとき,台所に置いておけ後は俺がやるから.と父さんが言
ったので,その通りにした.

リュックとバスケットボール,そして右耳に白いイニシャルで刻まれた自分の名前「きりや」の「K」が書かれてある赤いピアスを付けた.

「父さん...あのさ,聞きたいことがあるんだけど」

「ん? どした,霧也」

いつもと変わらない笑顔で父さんは,俺の顔を見てる.
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