月の夜に
殴っても死ななきゃ大丈夫だよね?


バットのそばまで駆け寄り、握りしめた


来るなら来い!!

「そんなんじゃ、俺を倒せねーぞ。」


「へっ?」


いつの間にか、屋根の上にいたはずの泥棒さんは自分の真後ろにいた。


「い、いつの間に!!!」


「あんたが、バット握りしめて笑ってるうちに。」

わ、笑ってた!!??あたし??


「笑ってたぞ、死ななきゃ大丈夫って顔で。」


「う゛っ……」
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