クリアスカイ
いつになく時間の流れが早く感じたのは、店員がオーダーストップの確認をしにやってきたからだった。
「もうそんな時間か。」
アツシが大きく伸びをした。
閉店まで居座るつもりもなかったので、早々に三人は店をでた。
タクシーを拾おうと修二が辺りを見渡していると、
「修二ぃ。俺らこのあと飲みなおしに行くけど、お前も行かね?」
つー君が大酒をくらった後とは思えないハッキリした声で言った。
「は?どこ行く気?…ってか、まだ飲むのかよ。」
修二が呆れて答える。
つー君の後ろでアツシは誰かと携帯で話をしている。
「まぁ、どこって言われちゃうと、キャバクラなんだけどね。」
言葉ににつかわしくない笑顔だ。
電話を終えたアツシが「今日いるみたい。」とつー君に言う。
どうやら冗談でいっている訳ではないらしかった。
「あー、俺パス。」
修二はひらひらと手を振った。
「えーっ、いいじゃん。修二も行こうぜ。」
アツシが食い下がった。
「俺、あーゆーとこあんま好きじゃないから。」
修二は尚も断る。
正直に言えば、ついていくぐらいの気力はまだ残っていたし、修二だって何度か行った事もあった。
しかし、そこから得た結論は『金の無駄』だという事だった。
誰だって綺麗で華やかな女は好きだと思うが、嘘か本当かもわからない営業用トークとうわべだけの笑顔に何万も払うなんて馬鹿らしいと思ってしまうのだ。
決してその業界の人間を軽視しているわけではないのだが、修二には大金をはたいて通いつめるマメさもなく、何よりその手の刹那的な娯楽には何のメリットも感じなかったのだ。
「もうそんな時間か。」
アツシが大きく伸びをした。
閉店まで居座るつもりもなかったので、早々に三人は店をでた。
タクシーを拾おうと修二が辺りを見渡していると、
「修二ぃ。俺らこのあと飲みなおしに行くけど、お前も行かね?」
つー君が大酒をくらった後とは思えないハッキリした声で言った。
「は?どこ行く気?…ってか、まだ飲むのかよ。」
修二が呆れて答える。
つー君の後ろでアツシは誰かと携帯で話をしている。
「まぁ、どこって言われちゃうと、キャバクラなんだけどね。」
言葉ににつかわしくない笑顔だ。
電話を終えたアツシが「今日いるみたい。」とつー君に言う。
どうやら冗談でいっている訳ではないらしかった。
「あー、俺パス。」
修二はひらひらと手を振った。
「えーっ、いいじゃん。修二も行こうぜ。」
アツシが食い下がった。
「俺、あーゆーとこあんま好きじゃないから。」
修二は尚も断る。
正直に言えば、ついていくぐらいの気力はまだ残っていたし、修二だって何度か行った事もあった。
しかし、そこから得た結論は『金の無駄』だという事だった。
誰だって綺麗で華やかな女は好きだと思うが、嘘か本当かもわからない営業用トークとうわべだけの笑顔に何万も払うなんて馬鹿らしいと思ってしまうのだ。
決してその業界の人間を軽視しているわけではないのだが、修二には大金をはたいて通いつめるマメさもなく、何よりその手の刹那的な娯楽には何のメリットも感じなかったのだ。