セカンド☆ライフ
西へ行こう
(しのちゃん!ゆいりくん!しのちゃん!ゆいりくん!…うふふ…)
『こんばんは唯里君♪』
『うわぁぁぁっ!』
いつものように純流さんの背後からの急襲。
(この人絶対ファースト時代は暗殺者だな)
『こ…こんばんは純流さん』
『どうしたんだい?気持ち悪い顔して』
(言葉のアサシン!)
『いえ…別に…』
『そっか♪で?どうだった?』
『どうって…その…思ってたほどじゃなかった…かな?』
『強気だねぇ〜♪』
『いやでも小ぶりながら柔らかさと弾力を兼ね備え…例えるならマシュマロ…』
『…?なんの話?』
『え?………逆になんの話ですか?』
『ノイズのこと』
『あ…あぁぁぁあぁぁぁあ!え、えぇそうですよ?えぇえぇノイズの話!』
『思ってたほどじゃなかった?』
『え〜と…そ…そうですね!うん!』
『マシュマロ?』
『………ごめんなさい怖かったですもう二度とごめんです…』
『唯里君、横峰さんに触れられたんだね?』
『ちょっ!え!?何言ってんのこの人!?え!?ちょっとやだ!!』
『唯里君、どこに触れたかはどうでもいいんだ、問題は触れたことそのものだよ』
『へ?』
『前に言ったよね?理論上は可能だけど実際には…って』
『あぁそう言えば』
『でも唯里君は触れた』
『はぁ』
『自分では何故だと思ってるんだい?』
『夢中だったからよくわかんないんですよねぇ…たまたま?』
『セカンドの世界は意志力の世界、偶然は有り得ないよ』
『いやぁ…気づいたら膝枕されてて…そんでおっぱ…いやいや、俺もしのちゃんに触れて…』
『しのちゃん?』
『やだなぁ〜、横峰のことですよぉ〜、お互い名前で呼ぼうってしのちゃんがね』
『そんなことはどうでもいい!』
『え…あ…すんません…』
『彼女が先に触れてきたんだね?』
『えぇ、そうですよ?』
『ノイズから抜け出せただけでも凄いことなのに…』
『純流さん?』
『あぁごめんごめん』
『俺なんかマズいこと謂いました?』
『いや、大丈夫だよ、ちょっと鬱陶しかっただけだから♪』
(今日の純流さんヒドイ!)
『唯里君、西側には行ったことあるかい?』
『はぁ、昔親に連れられて何度か』
『セカンドになってからはない?』
『ないですね』
『唯里君、西へ行ってみないかい?』
『何しに?』
『西はノイズホルダーが多くてね、ノイズ専門に研究してる人達もいるんだよ』
『もうノイズには関わりたくないっすよ』
『君はそう思ってても、横峰さんはまだしばらくは安心できないと思うよ?』
『どういうことですか?』
『ノイズの根は取り除けたかも知れないけど、まだ奥底に種が潜伏してるかもね』
『そんな…』
『思い切って二人で行ってみたらどうだい?向こう側のほうがノイズに関しては詳しいはずだしね』
『なるほど…行く価値はありそうですね』
『うん、デートしておいで♪』
『で…』
『フフ♪』
(デート…むふっ♪)
『さて唯里君』
『あ、はい?』
『ここで僕は一つの仮説を立てようと思う』
『仮説?』
『君と横峰さんはセカンドの世界を揺るがす世紀のカップルになるかも知れない』
『はい?』
『ノイズに対抗できる唯里君』
『できればもう対抗したくないですけどね…』
『そして、他者に物理的に干渉できる横峰さん』
『え?しのちゃん?』
『僕の仮説ではね、唯里君が横峰さんに触れたのではなく、横峰さんの方が唯里君に触れさせたんじゃないかと考えてる』
『しのちゃんが?』
『他者への物理的な干渉…ノイズに似てると思わないかい?』
『え?』
『ホルダーから溢れ出るノイズは他者を物理的に引き込み、飲み込む』
『確かにノイズに触れた時、引っぱられる感覚がありました』
『横峰さんはそれと同質の能力を持っていると思うんだよね』
『そんな…』
『悲観することはないさ、ノイズと同質ってだけで、ノイズと全く同じというわけじゃないよ』
『んん?どういうことですか?』
『物理的な干渉という一点では同じ原理なのかもしれないけど、作用は全く違う…横峰さんは君を飲み込んだりしないだろ?』
『そんなことしませんよ!』
『うんうん、だから同質であって別物なのさ♪』
『でもなんでしのちゃんにそんな力が?』
『鍵はホルダーからの帰還と君とのリンクだと思う』
『リンクが?』
『例えば、横峰さんの力が作用するのはリンクで半同化してる相手にだけ、とかね』
『そうか!確かにリンクを解いてからは試してないな』
『仮にリンク外でも発現できたとしても、力の覚醒に君のリンクが関係してる可能性は高いだろうね』
『そっか…』
『まぁその横峰さんの能力を調べる意味でも、西側でノイズの情報を得るのは有意義だと思うな』
『そうですね』
『ただし一つ注意してほしいんだけど、君と横峰さんの能力については口外しないほうがいいね』
『どうしてです?』
『わからないかい?君達の能力は、使い方しだいでは”攻撃手段“に成り得るんだよ?』
『あ…』
『そゆこと♪』
『こんばんは唯里君♪』
『うわぁぁぁっ!』
いつものように純流さんの背後からの急襲。
(この人絶対ファースト時代は暗殺者だな)
『こ…こんばんは純流さん』
『どうしたんだい?気持ち悪い顔して』
(言葉のアサシン!)
『いえ…別に…』
『そっか♪で?どうだった?』
『どうって…その…思ってたほどじゃなかった…かな?』
『強気だねぇ〜♪』
『いやでも小ぶりながら柔らかさと弾力を兼ね備え…例えるならマシュマロ…』
『…?なんの話?』
『え?………逆になんの話ですか?』
『ノイズのこと』
『あ…あぁぁぁあぁぁぁあ!え、えぇそうですよ?えぇえぇノイズの話!』
『思ってたほどじゃなかった?』
『え〜と…そ…そうですね!うん!』
『マシュマロ?』
『………ごめんなさい怖かったですもう二度とごめんです…』
『唯里君、横峰さんに触れられたんだね?』
『ちょっ!え!?何言ってんのこの人!?え!?ちょっとやだ!!』
『唯里君、どこに触れたかはどうでもいいんだ、問題は触れたことそのものだよ』
『へ?』
『前に言ったよね?理論上は可能だけど実際には…って』
『あぁそう言えば』
『でも唯里君は触れた』
『はぁ』
『自分では何故だと思ってるんだい?』
『夢中だったからよくわかんないんですよねぇ…たまたま?』
『セカンドの世界は意志力の世界、偶然は有り得ないよ』
『いやぁ…気づいたら膝枕されてて…そんでおっぱ…いやいや、俺もしのちゃんに触れて…』
『しのちゃん?』
『やだなぁ〜、横峰のことですよぉ〜、お互い名前で呼ぼうってしのちゃんがね』
『そんなことはどうでもいい!』
『え…あ…すんません…』
『彼女が先に触れてきたんだね?』
『えぇ、そうですよ?』
『ノイズから抜け出せただけでも凄いことなのに…』
『純流さん?』
『あぁごめんごめん』
『俺なんかマズいこと謂いました?』
『いや、大丈夫だよ、ちょっと鬱陶しかっただけだから♪』
(今日の純流さんヒドイ!)
『唯里君、西側には行ったことあるかい?』
『はぁ、昔親に連れられて何度か』
『セカンドになってからはない?』
『ないですね』
『唯里君、西へ行ってみないかい?』
『何しに?』
『西はノイズホルダーが多くてね、ノイズ専門に研究してる人達もいるんだよ』
『もうノイズには関わりたくないっすよ』
『君はそう思ってても、横峰さんはまだしばらくは安心できないと思うよ?』
『どういうことですか?』
『ノイズの根は取り除けたかも知れないけど、まだ奥底に種が潜伏してるかもね』
『そんな…』
『思い切って二人で行ってみたらどうだい?向こう側のほうがノイズに関しては詳しいはずだしね』
『なるほど…行く価値はありそうですね』
『うん、デートしておいで♪』
『で…』
『フフ♪』
(デート…むふっ♪)
『さて唯里君』
『あ、はい?』
『ここで僕は一つの仮説を立てようと思う』
『仮説?』
『君と横峰さんはセカンドの世界を揺るがす世紀のカップルになるかも知れない』
『はい?』
『ノイズに対抗できる唯里君』
『できればもう対抗したくないですけどね…』
『そして、他者に物理的に干渉できる横峰さん』
『え?しのちゃん?』
『僕の仮説ではね、唯里君が横峰さんに触れたのではなく、横峰さんの方が唯里君に触れさせたんじゃないかと考えてる』
『しのちゃんが?』
『他者への物理的な干渉…ノイズに似てると思わないかい?』
『え?』
『ホルダーから溢れ出るノイズは他者を物理的に引き込み、飲み込む』
『確かにノイズに触れた時、引っぱられる感覚がありました』
『横峰さんはそれと同質の能力を持っていると思うんだよね』
『そんな…』
『悲観することはないさ、ノイズと同質ってだけで、ノイズと全く同じというわけじゃないよ』
『んん?どういうことですか?』
『物理的な干渉という一点では同じ原理なのかもしれないけど、作用は全く違う…横峰さんは君を飲み込んだりしないだろ?』
『そんなことしませんよ!』
『うんうん、だから同質であって別物なのさ♪』
『でもなんでしのちゃんにそんな力が?』
『鍵はホルダーからの帰還と君とのリンクだと思う』
『リンクが?』
『例えば、横峰さんの力が作用するのはリンクで半同化してる相手にだけ、とかね』
『そうか!確かにリンクを解いてからは試してないな』
『仮にリンク外でも発現できたとしても、力の覚醒に君のリンクが関係してる可能性は高いだろうね』
『そっか…』
『まぁその横峰さんの能力を調べる意味でも、西側でノイズの情報を得るのは有意義だと思うな』
『そうですね』
『ただし一つ注意してほしいんだけど、君と横峰さんの能力については口外しないほうがいいね』
『どうしてです?』
『わからないかい?君達の能力は、使い方しだいでは”攻撃手段“に成り得るんだよ?』
『あ…』
『そゆこと♪』