セカンド☆ライフ
『ファーストの中にも俺達が見えるやつがいるのか…』
『霊能者…っていうのかな?』
『だろうね』
『本当にいるんだねぇ』
『しまった!!』
『どうしたの?』
『あいつを通して家族と話できたんじゃね!?』
『あ…』
『クソっ!なんで気づかなかったんだ!まだ近くにいるかな…俺ちょっと探してくるよ!』
『え?ゆいりくん!?』
俺は辺りを探しまわったが、先ほどの男は見つからなかった。
(上から探すか…)
上空から探すが見つからない。
(クソっ!あんな目立つ頭してるくせに!光ってんのは近藤さんのハゲ頭だけかよ!)
近藤さんは今日も覗きに勤しんでいる。
窓も壁もすり抜けられるのに近藤さんはそれをしない。
それをしてしまうと覗きではなくなるのだそうだ。
と、純流さんが言ってた。
まぁ変態のポリシーなど今はどうでもいい。
(でもあんなヤツ見かけたことないな…今どきあんな見るからにヤンキーなヤツなんて一回見たら忘れないはず…)
『どうしたんだい?珍しくシリアスな顔で近藤さんなんか凝視して』
『純流さん…』
『今日は驚かないんだね?』
『気配、感じました』
『気配?君とはまだフォローしてないはずだけど?』
『リンクの応用ですよ、常にしのちゃんの気配を捉えてるから、意識が拡大して他の人の気配も捕まえられるんです』
『な…君は本当に凄いね…』
『さすがにフォローしてない人は特定まではできませんけどね…背後から気配消して近づいてくるのは純流さんぐらいなんですぐわかりましたけど』
『特定できないって…まさか周囲のセカンド全ての気配を感知してるのかい?』
『全員ではないと思いますよ、せいぜい近いとこから50人くらいかな?』
『50!?…ちなみに横峰さんは今どこに?』
『中学校です』
『ここから3キロは離れてるじゃないか!』
『あぁ、しのちゃん限定なら10キロくらいまで追えるようになりました』
『君は天才かも知れないね』
『純流さんに比べればまだまだですよ』
『僕?』
『人探してたから感知範囲を半径1キロまで拡げてました、俺の限界範囲です』
『凄いよ、僕なんてせいぜい50メートルだよ?』
『嘘はやめましょう』
『…嘘?』
『純流さん、俺の感知エリア外から真っ直ぐ俺に向かってきましたよね?』
『何が言いたいんだい?』
『少なくとも純流さんの感知範囲は1キロ以上、しかもフォローしてない相手を特定できる…違いますか?』
『……………』
(なぜ純流さんは50メートルだなんて嘘をついたんだ…)
『ふふふ…』
(ずっと疑問だった…いつも純流さんは狙いすましたようなタイミングで現れる…思い過ごしだと思いたいけど…)
『ハハハハハ!』
『何がおかしいんですか?』
(なんかこの展開マンガでよく見る…)
『おかしいさ、だって唯里君…』
(純流さん…ラスボスなんですね…何かの…)
『こんなに高いとこにいれば遠くからでも目立つもの♪』
(はっ!!)
『確かに…』
『でも着眼点はよかったね』
『へ?』
『僕はね唯里君』
…ゴクッ…
『凄く目がいいんだ』
『目!?』
『うん、5キロ先の蟻が見えるよ♪』
『すげっ!いやすげぇよそれ!』
『唯里君にもできるはずだよ?』
『え?』
『僕達には視覚はない…って言えば唯里君にはわかるんじゃない?』
『そうか!目もイメージなんだ!』
『そういうこと♪』
ちなみに近藤さんは100キロ先の女性の部屋を覗けるらしい。
『霊能者…っていうのかな?』
『だろうね』
『本当にいるんだねぇ』
『しまった!!』
『どうしたの?』
『あいつを通して家族と話できたんじゃね!?』
『あ…』
『クソっ!なんで気づかなかったんだ!まだ近くにいるかな…俺ちょっと探してくるよ!』
『え?ゆいりくん!?』
俺は辺りを探しまわったが、先ほどの男は見つからなかった。
(上から探すか…)
上空から探すが見つからない。
(クソっ!あんな目立つ頭してるくせに!光ってんのは近藤さんのハゲ頭だけかよ!)
近藤さんは今日も覗きに勤しんでいる。
窓も壁もすり抜けられるのに近藤さんはそれをしない。
それをしてしまうと覗きではなくなるのだそうだ。
と、純流さんが言ってた。
まぁ変態のポリシーなど今はどうでもいい。
(でもあんなヤツ見かけたことないな…今どきあんな見るからにヤンキーなヤツなんて一回見たら忘れないはず…)
『どうしたんだい?珍しくシリアスな顔で近藤さんなんか凝視して』
『純流さん…』
『今日は驚かないんだね?』
『気配、感じました』
『気配?君とはまだフォローしてないはずだけど?』
『リンクの応用ですよ、常にしのちゃんの気配を捉えてるから、意識が拡大して他の人の気配も捕まえられるんです』
『な…君は本当に凄いね…』
『さすがにフォローしてない人は特定まではできませんけどね…背後から気配消して近づいてくるのは純流さんぐらいなんですぐわかりましたけど』
『特定できないって…まさか周囲のセカンド全ての気配を感知してるのかい?』
『全員ではないと思いますよ、せいぜい近いとこから50人くらいかな?』
『50!?…ちなみに横峰さんは今どこに?』
『中学校です』
『ここから3キロは離れてるじゃないか!』
『あぁ、しのちゃん限定なら10キロくらいまで追えるようになりました』
『君は天才かも知れないね』
『純流さんに比べればまだまだですよ』
『僕?』
『人探してたから感知範囲を半径1キロまで拡げてました、俺の限界範囲です』
『凄いよ、僕なんてせいぜい50メートルだよ?』
『嘘はやめましょう』
『…嘘?』
『純流さん、俺の感知エリア外から真っ直ぐ俺に向かってきましたよね?』
『何が言いたいんだい?』
『少なくとも純流さんの感知範囲は1キロ以上、しかもフォローしてない相手を特定できる…違いますか?』
『……………』
(なぜ純流さんは50メートルだなんて嘘をついたんだ…)
『ふふふ…』
(ずっと疑問だった…いつも純流さんは狙いすましたようなタイミングで現れる…思い過ごしだと思いたいけど…)
『ハハハハハ!』
『何がおかしいんですか?』
(なんかこの展開マンガでよく見る…)
『おかしいさ、だって唯里君…』
(純流さん…ラスボスなんですね…何かの…)
『こんなに高いとこにいれば遠くからでも目立つもの♪』
(はっ!!)
『確かに…』
『でも着眼点はよかったね』
『へ?』
『僕はね唯里君』
…ゴクッ…
『凄く目がいいんだ』
『目!?』
『うん、5キロ先の蟻が見えるよ♪』
『すげっ!いやすげぇよそれ!』
『唯里君にもできるはずだよ?』
『え?』
『僕達には視覚はない…って言えば唯里君にはわかるんじゃない?』
『そうか!目もイメージなんだ!』
『そういうこと♪』
ちなみに近藤さんは100キロ先の女性の部屋を覗けるらしい。