彼女とボクの最終定理
石神 優のナンセンス
――暗い…。

ここがどこだか、思い出せない

目の前に居るのはいつかのボクと…――


「何時だと思ってるさっさと起きろｯ！！」

――ガンｯ！と鈍い音と衝撃で一気に目が覚める。

どうやら叩き起されたようだ。

何時だと思ってるって、まだ５時じゃん…。

渋々起き上がり黙々と家事をする、弟達の朝ご飯作って洗濯干して外に出して食器洗って弟達を見送って、自分の学校の支度。

これがボクの日常だ。

正直、とてもだるい。

なんでボクがここまでしなきゃいけないんだ、自分の事くらい自分でやってくれ。

母親は帰ってこない、父親は機嫌が悪ければ殴る蹴るのやりたい放題、弟達は自己管理できない、それが当たり前なボクの家庭。

『また殴り起こされた、頭痛い』

いつしかTwitterの愚痴用アカウントに呟く毎日。

『ボクは生きてて良いのかな』

そう記入して送信ボタンを押さずそのまま消した。

「くだらないよな…」

そう呟いてボクは学校に向かった。
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