想いの果てに、
その言葉を言い終わると同時に、私の身体は自然と振り返る。
今、私は一体どんな顔をしているのだろう?
優しい顔?
嬉しい顔?
澄んだ顔?
……いや、違う。
汚れた顔、
穢れた顔、
醜い、嫉妬した顔……
大好きだった杏奈を傷つけ、もっと大好きな涼さえも傷つけようとしている私…
自分ノ存在理由ガ分カラナイ…
涼はきっと怒るよね。
自分の大事な彼女がいじめられてるんだもん。
やっと出来た、大好きな彼女がいじめられてるんだもん。
しかも、ずっと信頼していた幼馴染に。
杏奈に嫌われたって、涼に何を思われたって
私の気持ちは……―――