想いの果てに、

そっと覗けば、そこには幸せそうにキスしてる涼と杏奈。

涼の付けている指輪と、杏奈の付けている指輪がわずかに光った。

その光は「2人の邪魔をするな」と言っているようにも見えた。
















―――――……!!
















私はその場に座り込んだ。

2人が一緒に帰ってるとこなら毎日見てる。

一緒に手繋いで帰ってるとこも、毎日見てる。






それでも夢なんじゃないかって。

付き合ってるっていう形だけで本当は友達みたいな関係なんじゃないかって…

そう…思っている部分もあったのに……。













そろそろとその場から離れて上履きを履く。

そしてそのまま教室までダッシュした。

2人のキスシーンを見て、私の中の何かが崩れた。

< 36 / 59 >

この作品をシェア

pagetop