想いの果てに、
私はその場所から動かない。
杏奈も、固まったように動かない。
ここで更に、私は追い討ちをかけた。
杏奈の首筋の紅い華の正体を明らかにするために…
どうか、
どうか、
私の考えが、
外れていますように……
「1時間目は2人でサボって保健室でエッチ?大胆だね」
「見てたの!?」
決定打。
しちゃったんだ。
キスは見たけど、本当にあそこまでしちゃうなんてなぁ。
騙されやすい人って、可哀相だね。
こうして私の微かな願いの星は砕け散った。