想いの果てに、
裏切り
哀しみと同時に私の感情はどす黒く染まっていく。

私のこの感情は間違いじゃないよね?

誰しも私の立場であれば私と同じ行動を起こすよね?

じゃあ…罷り間違って私が涼の彼女を刺したとしても…

誰も、責めないよね…?



その日から私は鞄に果物ナイフを忍ばせるようになった。



月曜日になっても、私の気持ちは晴れないでいた。

晴れるどころか、どんどんと気持ちは黒い渦に引き込まれていく。



殺してやる…



殺してやる…



私から涼を取った女…見つけ出して、必ず…。
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