神様のくれた時間
顔を隠すように私にギュとしがみつくココアをとても可愛く思った。
「コ~コ~アっ」
もう一度 呼ぶとクスッて笑って
「僕のこと 子供扱いしないでよ」
って 生意気なこと言ってきた。
だって 子供じゃん!!
「僕は まだ外のことを知らないだけで美雨ちゃんのこと守れるくらい強くなるから 待っててね」
だって!
一生懸命なのがとっても可愛い
「そっか! じゃあ ココアは 私の王子様だね」
「うん!! 僕は美雨ちゃんの王子様! ってことは美雨ちゃんはお姫様だね!」
とびっきりの笑顔でココアが言う。
「美雨姫 家に入ろ」
「うん。そうだね」