神様のくれた時間



お母さんは 私の背中を 優しくぽんぽんってしながら言った






「美雨 ずっとひとりで 頑張りすぎちゃったね。



お母さん 本当は もっとはやく美雨と向き合うべきだった……



ごめんね。



美雨が 学校で何かあるって お母さん本当は気付いてた…



夜 美雨が 声をころして 泣いてるのも…



いつか 美雨から言って来るまで待とうって………



でもね もう我慢しなくてもいいよ。」







お母さんに包まれて 信じてもらえて そして何よりずっとずっと私のことを見ていてくれて 嬉しかった。






もう ひとりで我慢しなくても いいんだって思ったら とても気持ちがらくになった。






ふわっと ココアも後ろから 抱きしめてくれた。






あ~ 心があったかい






ポロポロ流れる涙も 今日はなんだかあったかいよ………


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