ハニー*トラブル~君の彼氏はつらいよ~


「あ、うう、やっぱりわたしみたいな地味女は松本くんに釣り合わないよね……」


不安そうにつぶやく城ヶ崎さんに、ブンブンと首を横に振る


そんなわけあるはずがない!どこの世界にこんな可愛い子に告白されてそんな自意識過剰なことを思うやつがいるんだ!


いたら見てみたいわ!


「あの、嫌だったら遠慮なく断ってください…松本くんは優しいから断りにくいかもしれないけど、正直に言ってください…」


城ヶ崎さんの今にも泣きそうな声に、ハッとする。

嫌じゃないんだ、決して嫌じゃない。
嫌なわけがない。


だけどね、うん


視線が怖いんだよぉぉお!!


うわぁぁあ、視線怖いよ、真面目に怖いよ! あと痛いよ!!殺気が!!


グッサグッサ突き刺さってくるよぉぉお!


それと同時に、更なる泣かすなよというような視線、いや、殺気。超怖ぇ。


「い、嫌じゃないです……よ?」


咄嗟に口にした言葉に、うつむいていた城ヶ崎さんはパッと顔をあげて顔を赤く染めた


っ、可愛い。


殺気が嘘のようにアニメや漫画だったらお花が飛んでそうな柔らかい空気になる。


きっと今考えていることはみんな同じだろう。


ここにいる男全員、城ヶ崎さんを可愛いと思っているに違いない


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