エースとマネージャーの恋
教室から戻ってきたリツは顔を真っ赤にして、周りの目を気にしながら戻ってきた。



「ユイ…付き合うって…
結構レベル高いんだね……
ドラマとはちがうんだね…
みんなに呆れられないように
ユイに嫌われないように……
精一杯努めさせていただきます」


申し訳なさそうにリツが言った。



その後ろには陽子が「はぁ…」
とため息をつきながらも


うんうん、と目に少し涙を溜めながら
巣立つひな鳥を見るような目で眺めていた。



おいっ!
お前らの中で何があったんだ?!


陽子‼︎‼︎お前もリツの親友なだけあるな…




落ち込んでいるリツも
バカみたいに可愛くて


リツの髪の毛に手を触れると
チュッと触れるだけのキスをすると


「どんなリツでもかわいい」


と、顔を覗き込みながら言うと



「ギィャャャャー‼︎‼︎‼︎」


と、顔を真っ赤にして周りの目を気にして教室から走って逃走。


それを見て陽子が


「リツにはちょっと刺激の強い話だったかしら……てか、唯人あんたもあんたで
無駄に顔もスタイルも良すぎるんだから気をつけなさいよ!みんな見てるし、みんなあんたたちのあられもない姿を想像して妄想して弄ばれてるんだからね…」



と、爆弾投下しやがった。



周りの野郎たちは陽子の言葉で
顔を赤くして下を向きやがった


そこへ、アオシが立ってリツを追いかけようとしやがったから


「リツに近づくな‼︎‼︎てめぇの出る幕はねぇ〜っ!!!」


と言って、アオシを教室の中に引きずり戻して俺はリツを追いかけた。


「チッ‼︎」
畜生っ‼︎チャンスだったのに!!
りっちゃん…まだまだチャンスはあるな…‼︎


きゃー!アオくんがニャッと笑った〜


かっこいい〜‼︎



そこへ唯人が一瞬戻ってきて


「ねぇよっ!お前の出る幕はなっ!!」




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