エースとマネージャーの恋
「どうしたの?律ちゃん??
赤くなったり青くなったり……?
まぁいいや
カッコいいかはわからないけど
優しくするから俺と付き合わない?」



と、私の手を掴んだまま首を傾げた
アオくん。



ヒェ〜っ!!!



カッコよいかはわからない
わけないって



アオくんはカッコよすぎ!!



そして、優しい……



えっ??



これって、もしや…
私の理想の…………



ムフフフフ(笑)



「おい、律。なに勘違いしてるか
しらねぇけど、お前が今考えてる事は
幻想にすぎねぇ。
って、事で碧士の出る幕はねぇ。
律、着替えて帰るぞ、こっち来い。」



と、言うとユイは簡単にアオくんの手を
私の手首から振り払うと
あり得ないくらいの力で手を握って
私を無理やり部室へ引きずり込んだ。



えっ?
違うの?



優しくてかっこいいアオくん。



私の理想の恋人かと思うんだけど。



引き連られながらもアオくんを
振り返ると
残念そうな顔でフッと笑って
私に手を振ると



「どうにかなっても、まだまだ
付け入る隙はありそうだ。
ヘタレクソ野郎の唯人だし(笑)」



と、ワケのわからない事をアオくんが
言ってニヤリと笑った。



えっ?


アオくん??


アオくんもそんなお顔できるの??



するとユイがアオくんの方に
振り返って馬鹿にしたような顔で
ニヤッと笑うと



「付け入る隙だと?0%だ。
俺がさせるワケねぇだろっ?
さっさと帰れよ」



ぶるぶるぶるぶるっ



2人ともその笑顔禁止にしませんか??



綺麗なお顔のニヤリ対決はやめましょっ
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