エースとマネージャーの恋
「はぁはぁはぁ、ちょっと!ユイ!」


息を切らせながらも
不満をあらわにしてユイを見上げると



さっきの怒った顔は何処へやら
ユイはニコニコしながら
私を見てくる。



「なにわらっ「チュッ」」



「ちょっ「チュッ」」



「とっ「チュッ」」



「やめっ「チュッ」」



何か言おうとするとチュッとキスを
してくるユイ。



諦めてだんまり決め込むと



フッと優しく笑って私の髪を触ると



「リツには拒否権無いから
今から俺の女。わかったな?」


と、優しく優しく言うから
私もつい



「うん、わ わかった」



と言って頷いていた。



だって、初めてだったんだもん。



いつもだったらユイが殺す勢いで
私を睨みつけて


「てめぇ、わかってんだろうなっ?」


てなるのに


あんな優しい顔で私を見て笑ったの。



なんだか、急に胸の音がザワザワして
きた。



バクバクして



口から心臓が飛び出そう



そして、ユイの顔がいつもより
更にかっこ良く見える。



ドキドキドキドキ



えっ?


これなに??


この気持ちはなんなの??



「ん?リツ…どうした?
顔が赤いぞ?熱でもあんのか?」



「ユイ?なんか私おかしいの。
ユイを見ると口から心臓飛び出し
そうになるの。
胸の中がカーッとなって…
しかもね、いつもよりユイが
かっこ良く見えるの」



と率直な疑問を投げかけると
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