1番大事なのは何?
それからも、卒業式の説明が続いた。
「では。体育館に向かいましょう!」
1人1人に先生に、声をかけてもらいながらお花のブローチがつけられ、1人ずつ体育館に向かっていく。
私の番が来た。
「新田さん。6年間おつかれさまでした。中学生になってもスポーツも勉強も頑張ってください。」
「はい。ありがとうございます。」
胸ポケットに、ブローチが着けられた。
体育館に向かう。
この廊下を小学生として歩くのは、今日が最後だと思うと、1歩1歩に力が入る。
体育館につくと、在校生たちが待っていた。
音楽とともに入場する。
本当に、卒業なんだと、実感がわいてきた。
でも、在校生や保護者をあわせて600人近くいる人たちの前に立っても全く緊張しなかったのはいうまでもない。