1番大事なのは何?
気がつくと卒業式は終わっていて、教室にいた。
みんなで写真を撮って、楽しい卒業式だった。
外に出ると、なぜか涙が出ていた。
そんな、しんみりした空気を打ち消すかのように大きな泣き声とともに、肩にずっしりと重いものが乗っかってきた。
「うぇぇぇぇぇーん!!!やだよー結花ー!」
この声は、雫しかいない。
「違う中学校なんてやだよー結花ー!」
そう。私たちはいく中学校が違う。
理由は、私が私立にいくから。
「ごめんねー!私もやだー!」
雫がこんな事をいうから、もう押さえきれないほどの大量の涙が流れてくる。
本当に最後まで結花と一緒にいる。
「でも、これからも一生一緒にいるよね?」
そんな事を聞かれても、答えは1つしかないいでしょ。
「あたりまえでしょっ!」