409号室 第一話
はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…


それでも止まらないこの息遣い


ゆっくりと振り返った…


すると長い髪がフローリングの板から大量に飛び出していた。


「いやぁぁぁぁぁっ!」


「どうなさったんですか!」


隣人が叫び声を聞いて駆け付けてきた。


「髪…髪…」


歯を上下に揺らしガチガチと震えながら

地面を見下ろすと髪はもう消えていた。
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