魅惑の僕を求めて
ケイト=???side


ゆっくり谷 優奈に近づけてやる



優奈は嫌だと顔を背けた



……これだ


僕はそう思った

嫌がる優奈に無理やり触れるだけのキスをして色っぽく名前を呼んでやった

「………ケイトさん、本当に私が好きならもっと、紳士的になってください」



彼女は嗚咽を漏らしながら泣き出した


どうやら、本当に僕が優奈を好きになった様な言い方だ


僕が好きだと言ったのは優奈の体で優奈ではない


その小さな器の中にある美味しいものが欲しい


優奈の悲鳴が聞きたい


嫌がる顔を見たい



そして、その顔をグチャグチャにしたい


………あれ?


これは一種の愛情表現なのでは?



僕はコテンと首を傾げさせた



そして、

「僕は優奈の嫌がる事がしたい」


そう言って口の両端を上げた



ひっ、と言う風の漏れたような声がした



僕は優奈の足に優しく噛み付いた





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